
ウェブ制作は、家づくりに似ていると思うんです。僕らがやっているのは間取りを決めるところまで。住人がその家で生活をはじめたときに不便が生じてしまうことがないよう、使う人のことを考えてウェブをつくっています。
だから、つねにアンテナを張って新しいものを取りこみ、利便性や快適性を追求していかなければなりません。そのために毎朝出社してまずやるのが、サイトのチェック。ウェブ技術は日進月歩なので、業界の動向を探るためです。それから書店には定期的に通って、気になる本を手に入れておくようにしています。かならずしもそのときに読みこむわけではなく、概略を把握して自分のなかにインデックスをつくっておくんです。そして、本は会社の本棚の一角に並べてあります。今度こういう新しい案件をやることになったけど何か資料はないかというときに、すぐに引きだせるようにしてあるわけですね。

テクニカルデザイナーは、デザイナーとシステムエンジニア間をつなぐのが役目なのですが、いま僕が考えているのは、プロジェクトが始まる前から、関わるスタッフ全員で内容を共有しておきたいということです。現状では、デザイナーのデザイン作業が済んでから、エンジニアのウェブ制作にバトンタッチするというのがおもな流れですが、プロジェクトが始動する時点から、デザインはこうしよう、しくみはこうしよう、とチームみんなで話し合いをすれば、そこからスタッフ間のコミュニケーションがきっと生まれます。
活発なコミュニケーションは、いい制作物をつくるのに役に立つはずです。明日からそうしようと急に言ってもなかなか難しいかもしれませんが、きちんと挨拶しあうといったような日常の些細なことから、いい仕事の成果につながっていくんじゃないかと思うんです。そこらへんの改革をしたくて、じつはいま、自分なりにちょっとずつ試みているところです。
森田 浩平
1978年生まれ。2007年入社。
FLASHをはじめ、XHTML+CSSのオーサリングを担当。
サントリーチューハイ「-196℃」FLASHなど。